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【TRPG事始め】


TRPGって何?
実際に遊んでみよう
1.友人のつてを頼る 3.コンベンションに行く
2.サークルの例会に参加する
簡単な用語解説


TRPGって何?

TRPGとは、テーブルトーク・ロールプレイングゲーム(Table talk Role Playing Game)の略称です。
一言で説明すると、“会話で進行するRPG”といったところでしょうか。

まず、このゲームは基本的に個人で遊ぶものではありません。
最低でも、“ゲームマスター”と“プレイヤー”が一人ずつ必要になります。
人数に決まりはありませんが、ゲームマスターは一人か二人、プレイヤーは二、三人から六人というのが概ね適正な範囲でしょう。
少なければ盛り上がりに欠けるでしょうし、あまり多すぎても会話が行き渡らず、全体のまとまりを欠いてしまうからです。

そもそも、“会話で進行する”とはどういうことなのでしょう?
例えば、あなたがプレイヤーだったとして、ゲームマスターに「君は一人で砂漠にいる。さあ、どうする?」と言われたとしましょう。
これを想像し、実際に自分が生き残ることを考えた時、様々な疑問が湧いてはこないでしょうか。

「砂漠はどれくらい広いの?」
「近くに危険な生き物はいない?」
「今、水は持っているの?」

そういう時は、まずゲームマスターに質問をしてみてください。
ゲームマスターは、おおよその状況を書き記した“シナリオ”を持っています。
それに照らし合わせながら、あなたの疑問に答えてくれるでしょう。

「砂漠はどこまでも広がっていて、街や人の姿は見えないよ」
「現状、危険な生き物の気配はないね」
「君は今、2日分の水が入った水筒を持っている」

質問があらかた終わった頃には、大分情報が増えていることと思います。
これらを判断材料に、ゲームマスターにどう動いていくか伝えるわけです。

「じゃあ、とりあえず太陽が沈む方向に歩いてみる」

あとは、この繰り返しで進んでいきます。
あなたが決めた行動の結果を、ゲームマスターが話す。それを聞き、また次の行動を決める。
そうやって、砂漠から無事に生還することを目標にしていくのです。
実際には会話だけではなく、ダイスやカードなどを使って行動の結果を判断していくのですが……。
何となく、雰囲気は理解していただけたでしょうか?
もっと詳しく知りたい方は、書店などで“TRPGリプレイ”と書いてある本を手に取ってみてください。
こちらは、実際にゲームを遊んだ様子を脚本形式で書いたもので、読み物としても楽しむことができます。
TRPGリンク集に掲載しているプレイスペース広島でも通信販売を行っていますので、書店に見当たらない場合はこちらを利用するのも良いでしょう)

TRPGはよくコンピューターRPGと比較されますが、それとは比べ物にならないほどの自由度を誇っています。
プレイヤーの想像力と工夫次第で、どんなことだって出来てしまうのです。
仲間たちと協力しながら、あなただけの物語を作っていく。これが、TRPGの最大の魅力と言えるでしょう。



実際に遊んでみよう

それでは、実際にTRPGを遊んでみたいと思った時はどうしたら良いのでしょうか。
大きく分けると、以下の3通りの方法があります。

1.友人のつてを頼る

もし、あなたの友人にTRPGを遊んでいる人がいれば、これほど簡単なことはありません。
その人に頼んで、仲間に入れてもらえば良いのです。
気心の知れた間柄であれば気兼ねは要りませんし、ルールブックやダイスなど、必要な道具も頼めば貸してくれるはずです。

周囲にそういった友人がいないとしても、今度は自分の方から誘うという手があります。
その場合は必要なものを自力で調達せねばなりませんし、場合によってはいきなりゲームマスターに挑戦しなくてはならないでしょう。
非常に手間はかかりますが、同時にこれはTRPGを覚える一番の早道です。
自分が初心者なら相手も初心者、多少の失敗は気にせず挑戦してみてはいかがでしょうか。

2.サークルの例会に参加する

段階を踏んでTRPGを覚えていくならば、この方法が実は一番お勧めです。
定例会を行っているサークルであれば、定期的にTRPGを遊ぶ機会が得られますし、慣れたプレイヤーから色々と教えてもらうこともできるからです。

まずは、ネットなどであなたの居住地の近くに手ごろなサークルがないか探してみましょう。
大きめのサークルなどは、ホームページを作っていることも多いのですぐに見つかるはずです。
(なお、当サイトのTRPGリンク集にも、いくつかのサークルのホームページを掲載させていただいております)

サークルに目星をつけたら、次は例会に参加するための問い合わせを行います。
ほとんどの場合、いきなり会場に出かけて参加させてください、というのは通用はしません。
問い合わせは、ホームページに記載されている代表者の連絡先(メールアドレス)にメールを送れば簡単にできますので、ここは面倒がらずにしっかりやりましょう。
参加費が必要なことも多いので、それを確認することも忘れずに。サークルにもよりますが、大抵は数百円の範囲に収まるはずです。

問い合わせの結果OKが出れば、あとは例会に参加させてもらうだけ。
実際に遊んでみて良い感触であれば、そのサークルの会員となるのも良いと思います。

3.コンベンションに行く

イエローサブマリンなど、TRPG関連の本やグッズを取り扱っている店には、多くの場合コンベンション情報を貼り出すための掲示板が設置されています。
ネット上で告知を行うコンベンションサークルもあるので、こまめにチェックを行っていれば、おそらく何らかの形で情報を手にすることができるでしょう。
気になる参加費は、札幌圏の場合数百円というのが相場のようです。

このコンベンション、ある意味ではTRPGをプレイする一番手軽な方法であり、同時に一番危険な方法でもあります。
予約制のイベントでなければ当日に直接会場に行くだけですし、大抵の場合、ルールブックやダイスなどは運営側でフォローしてくれるので手ぶらでも困ることはありません。

ただ、多くの人が集まる場所である以上、どんな人が来るのかわからないといった弊害があります。
中にはマナー違反のプレイヤーもおり、時に不快な思いを強いられることもあるので、そういった面では覚悟が必要かもしれません。


簡単な用語解説

おまけとして、TRPGを話題にしていく中でよく使われる単語を並べてみました。
当サイトの内容と合わせて参考にしてください。

プレイヤー(PL)

自分の分身となるキャラクターを作り、ゲームに参加する人のこと。
不慣れな頃は結構間違えやすいが、プレイヤーとキャラクターは基本的に別なので注意が必要。
あなたが知っていることを、そのままあなたのキャラクターが知っているとは限らない。時には“知らない演技”というのも要求されるのである。

ゲームマスター(GM)

シナリオを作成し、ゲームの進行役を努める人のこと。
基本的にルールにのっとって各種の処理を行うが、場合によっては独自に判断を行うことも要求される。
「俺がルールだ」と言っても許される唯一のポジション。とは言え、あまりにも横暴が過ぎるとプレイヤーに嫌われるので注意。
プレイヤーに比べて色々と負担は大きいが、やり遂げた際の達成感は格別なので一度は挑戦してみて欲しい。

プレイヤー・キャラクター(PC)

プレイヤーが操るキャラクター。ゲームの中では主役ともいえる存在である。

ノン・プレイヤー・キャラクター(NPC)

ゲームマスターが操るキャラクター。多くの場合は脇役だが、時としてプレイヤー・キャラクター以上の存在感を発揮することも。

判定

行動が確実に成功するかどうかの判断がつかない際、その成否を決定するために用いられる方法。
一般的には、ダイス(サイコロ)やトランプなどのカードを使用することが多い。

システム

ゲームのルールなどを指して使う言葉。
なお、“サプリメント”とは、基本のルールブックとは別に、選択ルールや追加のデータ集などを収録したアクセサリのこと。
これが多いと、拡張性の高いシステムということになる。

ロールプレイ

キャラクターになりきって、プレイヤーとは異なる人格を演じること。
「キャラロール」あるいは「ロール」と呼ばれることもある。
ゲームの楽しさの根幹をなすものとも言えるが、度を過ぎると周囲に不快感を与えるので注意が必要。